わくら屋

和倉稜の小説

2021-06-20から1日間の記事一覧

神鳴島とナツとフユ(島アンソロジー参加作品)

死んだ夜の記憶はおぼろげだった。雷を受けて虹色を帯びる貝の映像が浮かぶ。手を伸ばす。ぷつりと記憶は途切れる。 ナツは幽霊になっていた。虹色の貝に願うことは叶わなかったらしい。ナツを幽霊にしたのはフユの願いではないだろうか? 「おはよう、ナツ…